吸音材でサイレンサーをリフレッシュ ― ステンレスウールとグラスウールの巻き方
消音効果が落ちたサイレンサーは、吸音材の巻き直しでよみがえります。ステンレスウールとグラスウールを組み合わせる理由と巻き方、リバースコーンマフラーのバッフルの外し方まで紹介します。

- 吸音材(ステンレスウール・グラスウール)の役割
- 2種類の吸音材を巻く順番とその理由
- やってはいけない吸音材の使い方
- リバースコーンマフラーのバッフルの外し方
サイレンサーの中には、排気音を抑えるための吸音材が巻かれています。この吸音材は使ううちに少しずつ失われ、古いサイレンサーでは消音効果が落ちていることも少なくありません。
ここでは当社スタッフのビルダーが実践した方法をもとに、消音ステンレスウールと消音グラスウールを使ってサイレンサーをリフレッシュする手順を紹介します。
012種類の吸音材

どちらも、音の圧力波を減衰させて消音効果を加えるための吸音材です。マフラーのいわゆるサイレンサー部分に使うもので、パイプインサイレンサーの状態でも効果を発揮します。
今回は人気の高いリバースコーンショーティマフラーを例に、ステンレスウールとグラスウールを両方使うパターンで説明します。

02吸音材の巻き方
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エンドを外し、中のバッフルを取り出します(外し方は後半で紹介)。初期状態ではグラスウールが巻かれていて、全長は約30cmです。

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まずステンレスウールを巻いていきます。使用量はおよそ1メートル分。

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ステンレスウールを巻き終えた状態です。

- その上からグラスウールを巻きます。長さは30cmほど使います。最後に付属のステンレスワイヤーでぐるぐる巻いて固定します。
ワイヤーで巻く前に、テープなどで仮止めしておくと固定しやすくなります。
03なぜステンレスウールを先に巻くのか
排気に接する部分は、大きな外力を受け続けています。軽くて細いガラス繊維であるグラスウールは、そこで少しずつ吹き飛ばされ、やがてなくなってしまいます。吸音材が切れた状態になると、消音効果は大きく低下。古くなったサイレンサーの効果が落ちているのは、このためです。
ステンレスウールは飛ばされにくいため、内側に先に巻いておくと、その外側にあるグラスウールを守ってくれます。
壁で膨張室をつくるなど、吸音材を使わない構造のサイレンサーはこの限りではありません。
では、すべてステンレスウールにしてはどうか。それも可能です。ただし重量が増える、コストが上がるといったデメリットがあります。また消音する「音域」も変わるようで、排気音の変化として表れてきます。
04やってはいけない使い方
吸音材は、排気が直撃しない形で使うのが基本です。一般的なのが、パンチングパイプのまわりにウールを巻く「ストレート構造」。排気の通り道にウールを詰めてしまうと、排気面積が減るぶん消音はできますが、特にグラスウールは一瞬でなくなってしまいます。
非分解タイプのサイレンサーや、消音構造が異なるものは作業の難易度が高くなります。構造をよく確認してから取りかかってください。
05リバースコーンマフラーのバッフルの外し方
リバースコーンショーティのバッフルは、しっかりはまっていてなかなか抜けません。ここでは脱着の手順を紹介します。
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エンドキャップと本体の合わせ目に印を付けます。組み付けるときに元の向きへ戻すためです。機械部品は基本的に、元と同じ向き・位置で組むのが鉄則です。

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エンドキャップを固定しているビス(3本)を外します。

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エンドキャップを外します。固いので注意してください。

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中に見えるのがインナーバッフルです。こちらもがっちりはまっているので、手ではなかなか外れません。

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そこで長めの棒を用意し、地面に立てます。

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サイレンサー本体を棒に差し込み、上下に動かして押し出すと、バッフルが抜けてきます。

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取り出したバッフルです。

今のサイレンサーの音に不満を感じているなら、吸音材を巻き直してリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
今回使ったもの
- 消音ステンレスウール
- 消音グラスウール
- ステンレスワイヤー
- テープ(仮止め用)
- 長めの棒(バッフル抜き取り用)
- マーカー(合わせ目の印付け用)
この記事で紹介した商品
※取り付け作業はご自身の責任で行ってください。作業に不安がある場合は、お近くのバイクショップへのご相談をおすすめします。
※掲載の内容・写真は作成当時のものです。商品の仕様・適合・在庫は各商品ページでご確認ください。

