固着したパイロットスクリューの抜き取り ― SR400キャブレターの修理
SR400(1JR)のキャブレターで起こりがちな、パイロットスクリューの固着。無理に回して傷めてしまったスクリューを、フライス盤を使って抜き取る当社の修理工程を紹介します。

- パイロットスクリューの役割と位置
- 固着したスクリューの抜き取りが難しい理由
- フライス盤を使った抜き取り加工の流れ
DIYに失敗はつきものです。なかでもキャブレターは、サイズの合わないドライバーを使ったり、力加減を誤ったりすると、自分では手の打ちようがない状態に陥ることもあります。
今回は、そんなときの助け舟として、固着したパイロットスクリューを抜き取る当社メカニックの修理工程を紹介します。
01パイロットスクリューとは
ほとんどのキャブレターには、アイドリングなど低回転時の混合気の濃さを調整するためのパイロットスクリューが付いています。
1JR型SRのキャブレターでは、写真の中央にある出っ張り部分に取り付けられていて、マイナスドライバーで調整する仕組みです。

02固着しやすく、取り出しが難しい
このパイロットスクリューが、なかなかの曲者。キャブレター本体と固着して、どうやっても外れなくなることがあり、しかもその頻度が意外と高いのです。
ネジは6-0.5という非常に細かいピッチ。抜き取り作業でセンターからわずか0.2〜0.3mmずれただけでも、キャブレターが使い物にならなくなってしまいます。そのため当社では、フライス盤にキャブレターを固定して抜き取る加工を行っています。

03抜き取り加工の流れ
- 加工部分が垂直になるよう、キャブレターをフライス盤に固定します。
- ダイヤルゲージでセンターを正確に測ります。
- エンドミルで規定の深さまで削り、5mm台のドリルで下穴をあけます。
- 専用の工具でスクリューの残骸やスプリングなどを取り出します。
-
この作業専用のタップでネジ穴を通して仕上げます。

パイロットスクリューを調整するときは、溝に合ったサイズのマイナスドライバーを使い、無理な力をかけないことが何より大切です。固くて回らないと感じたら、それ以上こじらずに手を止めましょう。
パイロットスクリューやジェットが抜けないなど、キャブレターの症状でお困りの場合は、詳しくはお問い合わせください。
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※取り付け作業はご自身の責任で行ってください。作業に不安がある場合は、お近くのバイクショップへのご相談をおすすめします。
※掲載の内容・写真は作成当時のものです。商品の仕様・適合・在庫は各商品ページでご確認ください。


